2010/08/06

トライアド・メロディ

僕がバークリー音楽院で勉強していたとき
習っていた先生はかのJoe Passのお弟子さんで
Joeとの共演の話や真実をたくさん語ってくれた。

彼が与えてくれた言葉はたくさん覚えているが、
そのうちの一つが、
「ギターはトライアドを弾くために生まれた。」
という言葉。
そのときは、
「あーそうなんだー。」
と呑気に素直に受け取って終わっていたが、
いま改めてギターでトライアドを弾いていると
なるほどなあと思うところが多い。
その言葉をいただいてから15年もたって
ようやくわかってくるとは、
少年老い易く、学成り難しである。

トライアドはかなり万能である。
押さえるのが楽で早く、
音圧感も十分。
トライアドでメロディを弾く事もできるし、
メロディを弾いているだけで
ソロギター、ベース音なしみたいに聞こえる。
練習を積み重ねれば初見の楽譜でも
ソロギター化するのができるかもしれない。

ソロギターのアプローチといえば
Joe Passのようなブロックコードが
主体のものとずっと解釈してきたし、
Inversionもたくさん覚えてきたが、
トライアド主体のアプローチの方が自由だ。
そしてその方がTuck Andressさんに
似ている音の出方がする。

今年後半はこのトライアド・メロディという
大きなテーマを主眼に据えて
勉強を頑張り、作品に活かしてゆけるように
努力したい!

Acousphere Shige