2011/06/29

ケリをつける

ここ最近頭から離れない言葉がある。
「ケリをつける」という言葉。
長く関わっていた問題に決着をつけるという意味だ。

歳をとることで年々やらなくてはならない事が増え、やりたい事が以前よりできなくなってきた。
責任ある仕事を任せてもらえるようになってきたという見方でいえばありがたい状況かもしれないが、僕のように音楽作品という不可思議なものを作る事を命題にしてる人間には自由な時間や直接のインカムに繋がらない試行錯誤の時間こそが大事。
そういった行動はやりたい事をやるという時間の中でしかできないのだ。

だから僕はたくさんあるやらなくてはならない事にケリをつけはじめた。

猛暑対策として課題にしてた緑のカーテンも設置した。
雑草が生い茂りヤブ蚊の温床だった裏庭にも芝生をひいたり砂利を敷き詰めた。
音楽機材のアップグレードはする度に動作の安定に時間がかかるのでやめた。
物が溢れて使えない倉庫は片付けずに打ち捨てておく事にした。
捨てなくてはならないものはすぐに捨てるようにした。
Pendingになっていた仕事はToDoリストから消去して忘れる事にした。
たくさんのサイトの更新をやめてTwitter Widgetに一本化した。
床の掃除はルンバに任せた!
過去の曲の練習はやめて新曲のレコーディングにエネルギーを使うと決めた。
買い物はAmazonに任せた!

ずいぶんとライフスタイルがこの一ヶ月で変化してきた。
それでもまだまだ時間が足りない。
もっとリストラを断行しなくては僕も時代に淘汰されてしまうかもしれない。
王者MySpaceのレイオフの記事を読みながら思う。
正しい場所にケリを自分からつけてゆかなくては、「ひとつの時代が終わりけり」と間違った場所に他人によってケリをつけられてしまうのかもしれない。