2011/06/02

Discovering Music

Acousphere奥沢です。
今日の作業の備忘録として書き記しておきます。

今日もMastering RoomにこもってMix作業。
Mix、Edit、TrackDownとなんとかクリアしてMasteringにこぎつけました。
非常に繊細なトラックといくつかの物理的課題を抱えつつのMix、TDは困難でしたが忍耐と繰り返しのA-B Testで乗り越える事ができました。

Editに関しては踏み込みきれない、いや踏み込めばパンドラの箱が開いてしまうのを感じ取ったのであえてその道を迂回し、別の形での解決法を模索。
ここからは実験というよりも閃きとアイデアの勝負。
とにかくトラックを繰り返し聞いては考え続けました。
そんな中ひとつのアイデアが浮かびました。

問題点全てを解決するのではなく、その問題点に気をとられないように人の耳目を新しい価値観に惹きつけてしまえば良いのではないか、ということ。
つまりは囮作戦っていうことですね。
アメリカの先住民のイロコイインディアンの戦いの奥義にもこんな技や考え方があったのをどことなく思い出していたのですが、まさかそんなアイデアが音楽のMasteringの役に立つとは思いもしませんでした。
どんなことでも勉強して覚えておくもんですねえ。ふふふ。

でそれを今施して聞いているところなんですが、見事に成功!
問題点だった部分がマスキングされて良い部分がトラック全体に広がって聞こえています。
(実際の作業は明かせませんがトラック毎のEQのコツです!)
まだまだイコライジングにおけるマジックというのは探せば発見できるんですね。
今日の発見は自分的にはコロンブスの卵であり、大発見でもありました。
学ぶこと、知ることは本当に楽しい!
今夜またひとつエンジニアとして成長できたのかな。ふふふ。