2011/07/09

アドリブを誰にでも

昨日も深夜にJam Sessionでした。
麻生君も播磨くんもキレがあって素晴らしいアドリブを聞かせてくれました。
本当に師匠のいないところでどんどん上達してゆきますね。
親はなくても子は育つといいうますがまさに真実の言葉。
少しばかりの寂しさを感じつつも微笑ましく思うのでした。

さて、彼らがきのうやっていた基本のコードに対してずらしたコードのアルペジオを弾くというアイデア。
とても意識のハッキリしたよいコンセプトですよね。
アドリブソロを「メロディの作曲」と捉えるのではなく、「コードの響宴」と捉えていろいろなノート当てはめてみる。
そこから生まれた化学反応を覚えておき、別の楽曲でもその化学反応を楽しむというコンセプト。
すごく面白いなと眺めていました。

僕もそうですがアドリブっていうと「即興でメロディを思いつかなくてはならない」って思いがち。
もちろんものすごく大事なコンセプトなんですが、故に重荷すぎてたくさんの人がアドリブを始める為の障壁にもなっている訳で。
アドリブを単純に「ゲーム」と考える事ができて弾く事ができたら、もっとたくさんの人が音楽で楽しくコミュニケーションできるようになるかもしれませんよね。
最近の僕のアドリブのイメージはあえて「ゲーム」と思うようにしています。
次々と現れるコードというモンスターに対して、手持ちのコードやアルペジオ、フレーズという武器で戦ってゆく、みたいなイメージですね。

まずはアドリブすることに楽しみを誰でもが持てるようにしたい。
そのためのコンセプトとメソッドを、若手の実験を見守りながら自分も考えてゆきたいですね。