2011/08/03

ライブを終えて。そしてこぼれ噺。

Acousphere奥沢です!
2011年、8/1のライブに足を運んでくださったみなさま、あたたかい拍手をありがとうございました!
たくさんの人に集まっていただけて大盛況のうちに今年のAcousphere Liveを終えることができました。
みなさんがMotion Blueにきてくれるからこそ僕らもあのよに素晴らしいステージで演奏することができます。
皆さんのサポートに本当に感謝しております。
ありがとうございました!
また来年に新しいサウンド、楽曲と共にパワーアップしてMotion Blueのステージに戻ってきますので、しばらくの間はAcousphereの作品作りの模様をBlogやオフィシャルサイト、そしてTwitterなどでお付き合いください!
今後も応援よろしくお願いいたします!

さて、昨日のライブのこぼれ話。
今回のライブへの想いが個人的にとても強かった僕ですが、たくさん練習した結果かつてないほどギターがコントロールでき、気合の入った演奏をすることができたんですね。
でもやっぱり気合いが入りすぎていたのでしょうね。
実は2nd Setの途中で人差し指の薄皮一枚をギターの弦で切ってしまいました!

ステージの上で怪我をしたのは初めてで、さすがに一時は「このまま後30分以上演奏を続けられるのか?」と不安な気持ちになってしまいました。
どう対処すべきか、頭の中のデータを必死で検索したのですが、今回役にたったのは師匠であるタック・アンドレスさんの言葉でしたね。
やっぱり尊敬する師匠の言葉は記憶に残ってるんですね。

その言葉というかコンセプトは「怪我した指を使わないで弾く」というもの。
その昔タックさんのギターレッスンを受講してる時に教わった緊急時のコンセプトだったのですが、そんな事まで考え準備して練習してるのかと衝撃を受けました。
目の前でTime After Timeを指一本を封印して、その都度考えながらコードフォームを最適化してゆくのを見せてもらったのですが本当にビックリしました!
と同時にそんな事までしなくても、怪我したら演奏できなくても仕方ないのでは、と若い僕は甘い事を考えていたのですが、まさか自分自身が本当にステージ上で怪我をしてしまうとは!
やっぱり一度ステージはじめたら絶対に辞められないです。
あんなにたくさんの人が期待してきてくれてるのですから責任はとてつもなく大きい。
それをステージの上で痛感させられましたね。

さて切れたのは人差し指でしたがセーハの際のみ痛みが走るという状態でした。
なので人差し指自体は使えたのが不幸中の幸い。
とにかくセーハのコードフォームを使わないように考えながらリアルタイムでアレンジをどんどん変更してゆきました。

F#7のコードはセーハを辞めて全部指先で押さえるスタイルに。
その代わり5度のベース音が使えなくなるので、コードをスライドアップしたり工夫。
B7sus4もセーハで押さえると痛みが走る。
なので分数コードに切り替えてA on Bに。
こんな工夫を後半の楽曲全てでやってました。
おかげでかえってスリリングで面白い演奏になったかもしれません。
僕はものすごく大変でしたけど。

なぜタック・アンドレスさんがあのような練習をしていたのか、今なら心からわかります。
きっとステージで僕が怪我をすることさえも、神様が与えた試練だったのかもしれないですね。
でも師匠の教えのおかげでステージという責任をちゃんと果たすことができ、結果としてはいつもよりスリリングで良いパフォーマンスになりました。

百聞は一見に如かず。