2011/08/13

アドリブのコンセプトを考察する

Acousphere奥沢です。
いまAerial池田君の楽曲のレコーディングを手伝っています。

いまはアドリブパートの組み上げをしてるのですが、より変化に富んだアレンジにするべく一度アプローチのアイデアを考察しておこうと思います。

アドリブにどのようなアイデアがあるか。
どんなアプローチでいいメロディが生まれるのかのアイデアは以下。

(1) アルペジオ
(2) Available Note Scale
(3) テンションノート
(4) 違うChordのアルペジオ
(5) Chromatic Aproach
(6) Guide Tone Lines
(7) Reharmonization
(8) Two Five Phrase
(9) Pentatonic
(10) Hexatonic
(11) 4th Voicing Phrase
(12) Double Stop 3rd 6th
(13) Octave
(14) Counter Point

まだありそうですが、思い出すのに時間がかかりそうなので却下し考察することに。

こうして並べて見ると今回の楽曲の雰囲気に合わないアプローチがまず存在することに気がつきますね。
オクターブなどは2コードでモーダルな雰囲気の曲にてFeatureできるコンセプトではないですね。

解決感を先送りにするという意味では4th VoicingやTensionが有効ですね。
逆にTwo Fiveなどは解決感を持ってしまうゆえにモーダルなコンセプトには合わないのかもしれません。
こうしてまたもMiles Davisの演奏の偉大さに気がつくわけですね。

Reharmonizationは昨日の夜に録音上で試してみましたが、Secondly Dominantなどは力強い解決感を提示するのでうまく使いこなせない印象でした。
Secondly Dominatが生まれた背景もBe-Bopなどの早いコード進行に起因してるのかもしれませんね。

実際に作品作りを目の前にしながらこのような学究的な試行を行うことで音楽の理解がとても膨らむように思います。
やっぱり作品というリアルなものがあるからこそ机上の空論にならないのでしょう。
議論よりも創作。