2011/08/15

夢をかなえるために作品を残すこと

ここ数日ずっときいてる音楽はAcoustic Sound Organizationの最新作Don't Know Why。
Acousphere Recordからの最新のリリースということで僕がプロデュースした音源なのですが、自分でiPhoneにダウンロードして1ユーザーとして楽しくきかせてもらってます。

実はこの音源、レコーディング自体は今から2年前の2009年夏でした。
弟子のギタリスト麻生君がBerklee留学を決めてアメリカに旅立つ直前、学校の奨学金を得るためにオーディションに出す作品が必要ということになりまして、短い時間の中、奥沢、清水、麻生の3人で意見交換しながら作り上げたのでした。

それから2年、麻生君も留学を終えて帰国し、プロギタリストとして活動するようになりJazzも弾くなどずいぶん成長して戻ってきました。
そんな今この音源を聞くと麻生君もいろいろ思う事があると思います。
いまならもっと上手に弾けるとかね。
でも今はこのような響きの音源は決して作れないのだと思います。
つたなさまでもが作品の大事な要素として息づいていて、それこそが感動の源泉になっているのです。

たくさんの音楽家を目指す人が「上手になったら作品をつくりたい」と言いながらその機会を逃し続けています。
自分で自分の夢から遠のいてしまうのはとても悲しい事です。
だから自分のレベルがどうであれ夢にむかって生きる人は恐れずに作品を作り、発表してもらいたいと思います。

今はiTunesやYouTubeなど発表の場所は全ての人に等しく提供されています。
勝ち取らなくてその権利を全ての人が有しているのインターネット時代。
あとはその権利を行使するのか否か、ですね。