2011/12/05

研究者という欺瞞

あまりにも恐ろしい提案が出された。
放射性物質を含んだ汚染度を容器に密封して
日本の深海に沈めて処理しようというアイデアだ。
このニュースを読んで僕は息が止まった。
正気な人間の発想とは思えなかった。

僕は核の専門家はではないけれど、
この方法で処理したらどうなるか想像はつく。
どんな容器も腐食する。
永遠に安全ではない。
うまくいったとしても何十年先に壊れ、
放射能汚染が深海からはじまる。

容器に閉じ込めても中性子は出てくる。
海の生物たちのダメージは計り知れない。
もはや海産物は全て放射性物質と成り果てるだろう。
海産物を食べる事はできないし、
漁で生活をする全ての人々の生活を破壊するだろう。

僕らの子供達の世代に放射能汚染という負の財産を
押し付ける形になるのは容易に想像がつく。
そのイメージが持てない研究者という人々。
呆れてものを言う事もできない。

果たして「研究者」や「専門家」とは何なのだろうか。
研究をしてきた人間の下す判断は果たして正しいのか?
今回の提案から専門家の英知は全く見受けられない。
これが研究者の英知の結集なら僕は二度と研究者を信じない。

政府や東電の都合で現れる研究者という欺瞞。
そのような肩書きで市民を欺ける時代は終わった。
僕は自分で考えてゆこうと思う。
何が善であり、何が悪であるのか。