2012/02/16

伴奏をインプロバイズするための考察を原点に戻って考える。

この二年ほど伴奏をしながらアドリブをするということを念頭に、トライアドのマスターとアルペジオを中心にすえたインプロヴィゼーションの勉強に力をいれてきました。
しかしながら未だにどうしたらTuck Andressさんのように演奏できるのかその多くは謎につつまれたままですね。
まずはどのような順序を持って学んでゆけばよいのか、僕と同じように伴奏でのインプロヴィゼーションを模索するギタリストの人の為にも今一度考察しておきたいと思います。

[基本の伴奏]
伴奏の基礎は同じ事の繰り返しからはじまります。
同じコードフォームの繰り返しの演奏を安定して行えるようになるのが
一番最初に目指すべき場所であるということは変わりません。
これをおろそかにするとただ荒削りな伴奏になってしまうので
フレキシビリティを目指す前にここをしっかりさせておきたいですね。

そしてひとつ目のパターンをマスターしたら
今度は同じ楽曲のふたつ目の伴奏を創作してゆきます。
同じようにして三つ目、四つ目とたくさんバリエーションを作ります。
それができあがったら複数あるFixされた伴奏を混ぜてゆくことで
フレキシビリティある伴奏への足がかりになります。

でもこれらは厳しく定義すれば即興ではないかもしれません。
真に思いついたことをその場でアレンジに組み込み
伴奏をするにはもうひとつ上の考え方が必要になります。

[アドリブ伴奏を可能にするために]
アドリブ的な伴奏を行う為にはまず"アドリブ"できることが大事です。
演奏の最中に自分が弾きたいメロディを思いつく、
そしてそれを演奏を通して音楽として具現化する能力が
まずなければ伴奏においての即興もありえません。

そして伴奏の状態でそれを行うには
思いついたメロディや響きがコード化されている必要か、
コード化されてなくてもコードの響きと理解されるだけの音圧感が必要になります。
ゆえにアンプを通して演奏し、正しい音圧感を感じることが
アレンジや実際のステージでの演奏において大事になります。

音圧感を稼ぎながらメロディアスに展開してゆくことを
可能にする伴奏のアプローチは以下のようなものが考えられます。

[伴奏のフレキシビリティの為のアプローチ]
・普通のコード
・テンションコード
・コードフォーム プラス スケールノート
・インバージョンコード 転回形
・コードフォーム バリエーション
・クラスターコード
・ベースライン
・ベースメロディ
・ギターリフ
・ベース プラス ギターリフ
・Double Stop Melody
・Triad Melody
・オクターブ奏法
・コードメロディ
・リハーモニゼーション