2012/02/16

Glidecamに一番合うレンズについて僕なりに考察します。

Acousphere StudioにGlidecamが届いて一週間。
歩きでの撮影、移動中の車内からの撮影とできる範囲で使用してみました。
安定し、そして低空飛行のグライダーで街の中を飛行してるような動画がとれるGlidecamは素晴らしいプロダクト。
スチルよりも動画が好きな人は持っていたら絶対たのしいと思います!

さて、ではGlidecamを使ってみて次に何が必要かというとレンズだと思います。
Glidecamの特性である、歩いて撮影してもブレないという部分を活かした映像をとるには広角レンズが一番!
特におすすめはズームのできない単焦点のレンズだと思います。

せっかくGlidecamを使うなら動的でダイナミックな映像を撮りたいと僕は思います。
だからズームで画角やボケを決めて撮るよりも決められたレンズの画角で近づいたり離れたりするほうが良いと。
そこで最初に目をつけて購入したのはシグマのレンズ28mm広角マクロ。
F値が1.8という明るいレンズなので夜景の動画撮影でもきれいに撮れました。
広角なのにマクロ(接写撮影)もできる優れもの。
最短で20cmまで被写体に寄って撮ることもできるので、ギターを弾く手元とか料理の写真とかもこのレンズ一本でいけちゃうんですよね。
ズームという機能を省けばこのレンズは僕のやりたいこと全てを叶えてくれる良いレンズです。

さて、でもGlidecamと28mmのコンビで撮影を続けるうちにひとつの欲求が生まれてきました。
それはもっと広い画角で撮りたいという思い。
雄大な景色を背景にそこを歩く人や演奏するギタリストの映像を対比したり関係付けた映像を撮ろうと思うと28mmは少し狭さを感じるのですよね。

そしてタンス貯金をやりくりして手に入れたのがこれまたシグマの広角ズーム12-24mm。
24mmのサイドで使うと28mmよりも広い画角を実感でき良い感じ。
12mmサイドまで広げると魚眼レンズの用な歪曲した部分がはっきり出ますが、それで撮影するとGlidecamと相乗効果ですごい迫力の動画が撮れます!
左右に振るとTim Burtonのクレイアニメを見てるような感じで目標物が迫って映ります。
狭い室内で撮ると歪んだ背景の中に主人公がいるみたいでかなり面白い!
雄大な景色がバックグランドでなくても活躍してくれそうです。
あと、直進して車を走らせるような映像を撮るときも迫力あります。
上下左右が歪曲して映るので、その部分だけ被写体のスピードが上がって見えるんでしょうね。
マンガで言うと集中線が入ってる絵のような感じが動画で作れるって事でしょうか。
こうなると武蔵と小次郎みたな対決シーンの撮影とかしたくなりますよね!
がしかし難点もいくつかあります。
F値が4.5からなのでだいぶん暗く感じてしまいます。
車で夜景を撮るとCanon Eos 5Dmk2のISO6400で動画撮影してもザラっとしたノイズがずいぶんのってしまいます。
昼間の撮影なら問題ないのだと思うのでこちらも特性を活かして使わないといけませんね。
あとは重いことかな。

もう一点、マクロで撮影できないのでボケ味の表現が難しいという事もありますね。
一度広角マクロの面白さを感じてしまうと物足りなくなってしまうのかもしれませんね。

さて、それらを統合して僕がGlidecamと合わせて使ったらいいんじゃないかなと思うレンズを一本あげるとしたらシグマの24mm広角マクロです。
28mmを買うときに相当迷ったのですが、これ一本あればどちらの良い部分も併せ持っているように今は思います。
マクロ撮影もできて、ボケ味も自由自在、画角も広くて、そして明るいレンズ!
うーん、もう買えないけどこれは良いレンズだと直感します!

またGlidecamの使用感についてはたまに記事にしますのでおたのしみに!