2012/05/23

英語的思考法。

英語を使って会話をすると気分が良くなる自分がいる。
ただ単にアメリカ文化に対する憧れがその気分を演出してると長年思っていた。
しかしどうもそうではないらしい。
英語の持つ明るいイディオムが気持ちを軽くしてくれている。

お金がないとき日本語ではこう表現する。
「すいません。今日は持ち合わせがなくて」
遠回しで良い表現だ。
でも遠回しに表現することで輪郭がハッキリしなくて、使う人も聞く人も気持ちにモヤがかかるように思う。

「いまお金もってなくて…」
ストレートにこう表現すると悲しくなる。
持ってない自分が哀れになるし、相手に付き合えないことを申し訳なく思ってしまう。

英語ではこう言う。
「I have no money」
日本語的には「お金持ってない」と意訳されるけど、直訳すると「僕は持ってるよ!ノーマネーをね!」となる。

僕にはこの表現が、
「へい!お金の入ってない財布持ってる僕だけどそれでもいいかい?」
「僕はいまノーマネー状態さ!ふふふ!」
「ノーマネーの僕なんか誘って大丈夫かい?」
「お金はないけど一緒にいくよ!なあになんとかなるさ!」
と聞こえる。
なんて明るくて気持ちの良い表現だろう。
その言葉を口にすることで心が軽くなり弾む。

音楽はクリエイティブな作業だからなんでも肯定するマインドが大事になってくる。
そのマインドを英語のイディオムは内包している。
だから良いクリエイターになるには英語的思考法が欠かせないと僕は思う。
そしていつか自分が話す日本語にも明るいイディオムが宿ったら良いと思う。



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