2013/12/31

Patのアドリブメロディに見る最小限のコード感について。

ほんの少しPat Methenyのアドリブフレーズをコピーし分析してみた。
なぜPatのアドリブメロディはあんなにも美しくフレンドリーでその上ポップなのか、少しでも知りたい。
Do、Mi、Fa、La、Ti、Re、Doという上昇形のメロディ。
一見するとスケールを適当に跳ばしながら上昇してるだけに見えるが、楽曲の中でも外でもとっても良いメロディだ。
すごく細分化して考えて見た。
Do、Miは3度の関係でImaj7の機能を持っているとも言える。
まあたった2音なのだが。
Fa、Laも3度関係でIVmaj7の機能といえる。
Ti、Reも同じように考えるとViim7b5の機能だ。
そしてこのフレーズの裏に流れるコード進行はまさしくImaj7-IVmaj7-Viim7b5だ。
うーん、これはもう作曲しておいたフレーズなのかと思ってしまう。
あまりにも出来すぎているからだ。
でもそう結論づけてしまっては発見はないとも思う。
何か別のコンセプトがあるのではないか。

いま仮説のひとつに思いついたのは、
「ポップなアドリブメロディは3度のリープを中心にできていて、それが最小限の独自のコード進行感を生み出しているから」
というもの。
なかなか良い仮説だと思う。
音がフレーズとして成立し尚且つコード感を表現できる最小単位は2音だ。
3音、4音くくりで生まれるアルペジオの考え方よりももっと最小限の単位があるということかもしれない。
そしてPat Methenyはそれをコンセプトに据えてこういったアドリブメロディに到達してるのではないかと。
しばしセッションなどでこのコンセプトを試したり、Patの他のフレーズもこの仮説に基づいて分析してみたいとおもう。