2014/06/24

もういちど関わりたい人。


本当にやりたいこと。
僕ももう42歳、今年43歳だ。
人生の加速度から考えればあっという間に50歳はやってくる。
そのあとたったの10年で60歳。
70歳を過ぎてもギターは弾けるだろうけど、音楽家、とくに演奏家としてのピークはあと15年くらいか。
作品制作を中心にした生活は歳をとってからでも可能だろうけれど、各地を回りながら精力的に演奏できるのは今なのかもしれない。

しかし今はまだツアーミュージシャンの生活には戻れない。
その前にやるべきことがまだまだあるからだ。
いつかはもう一度キャンパーに乗って全国を巡るあの生活をもう一度体験したい。
今の生活を完成し次に進む為にこの1年が勝負かもしれない。
そのくらい、実は残り時間がないのかもしれない。

本当にやりたいこと、も実はたくさんあるが、 「人と関わる」というワードでくくると、ふたりの音楽家にいきあたる。
そのうちのおひとかたがこのブログエントリの映像の方、マルカートのタテヤマユキさん。
僕がハーフトーンミュージックに籍を置いてセッションミュージシャンとして活動していた時、はじめての現場がマルカートさんだった。
たくさん提出されたデモテープの中から僕の演奏を選んでくれて、様々な現場を体験させてもらった。
彼女の作るコード進行、メロディ、ハートフルな歌詞、全て完成されていてなんていう才能の持ち主がこの世にはいるのかと驚いた。
そして一緒に音楽を奏でる事を光栄に思って、自分の作品のような気持ちでサポートに長く参加させてもらった。
当時の経験が今も活きていて、関わる事がなくなってからも尊敬するミュージシャンだ。

アーティスト「Acousphere」として活動するようになってからサポートの仕事には区切りをつけ、清水君と一緒に感性を尖らせてがむしゃらに頑張って来た。
サポートとアーティストでは必要な感性が真逆になる。
どんな価値観も受け入れた上で作品に更なるクオリティを付加する仕事vs自己を確立するための排他的で尖った音楽活動。
Acousphereがひとつの完成をみるのにおよそ10年かかり、その間はたくさんのミュージシャンと関わる事ができなかった。

今、Acousphereを確立し弟子を多く抱えプロデュースする状況になって「人の価値観を受け入れることができる自分」にひさしぶりに出会う事ができた。
大きくて長い旅をひとまわりし終えて、またサポートミュージシャンとしてのDNAがうずきはじめているように思う。
あのときタテヤマさんとはボーカル+アコーディオン+ギターという編成で、世界中でこのふたりにしかできないサウンドを奏でていたと今も思う。
残念ながらそれらの多くはドキュメントされておらず、僕の記憶の中にしかない。
誰の為でもなく、自分のためにそれをリバイバルしアーカイブしておきたい。
それができるのは今しかないのかもしれない。