2014/10/01

適正音量。


昨日のライブの備忘録。
”ライブ会場の音量の適正音量をどうつくるか?”という問題。
音量の調整に関していくつかの心得、コンセプトを持っていれば難しいことではないと思う。
僕のコンセプトは以下だ。

・演奏のニュアンスが会場全体にきちんと届く音量。
・小さな音は小さく届き、大きな音は大きく届く。
・最大音量は最前列のリスナーの耳を痛めない音量。
・聴衆の会話の音より若干大きい音量で会話をマスキングする。

このコンセプトに従って調整すれば誰でも適正な音量に設定できる。
そう思って弟子達にも伝えてきたのだがひとつ大事なことを見落としていた。
”個人差”だ。
きのうのライブではこの個人差が大きすぎる音量となって現出した。

興味のある現象だったのでライブ後にインタビューをしてみた。
その人たちに共通することは青年期に音楽サークルなどでロックなど”爆音”の音楽に親しんできた人だった。
彼らの耳のPeak値は普通の人のものよりも高く、また普通の音が小さな音として届いている。
正しい教育と情報共有というのが若い頃からも大事だということを痛感する。

”個人差”を超えて正しい音量値にするために必要なのは”絶対値”だろう。
僕自身音量のピークメーターを買ってライブ会場で数値を集めてゆかなくてはいけない。
そして基準となる値を決め弟子達に持たせてあげないといけないと思う。
正しい情報を共有できれば個人差も埋める事ができるかもしれない。