2015/10/17

大人になってからの誕生日はこんな感じでいいんだと思う。


誕生日。
とくになにか特別なことがあるわけでなく、いつもと同じ日常のなかに通り過ぎて終了した。
清水くんがこの天気の中徒歩で遠くアテスウェイまで誕生日のケーキを買いにいってくれていて、弟子と一緒に深夜に祝ってくれた。
久しぶりに触れた友情にちょっと感動してしまい、やはり持つべきものは友だなあと実感。
人と共に歩む事が人生のもっとも大切なこと。
そんなに多くないけれど僕は人と強く結びついて生きてくる事ができて幸せだと思う。
清水くんとはもう21年の付き合いだ。

大人になってからの誕生日はこんな感じでいいんだと思う。
ささやかに情が交差する時間と特別な何かがない日。
もう祝ってもらう年齢ではないし、おめでたいわけでもない。
またひとつ時計の針は進み残された時間が削られてゆく。
結果をだせないもどかしさと遠い過去に残して来た後悔。
そんな寂しさを感じずにはいられない年齢になってしまったからこの日はただ過ぎ去ればいい。
仲間達はこんな寂しい思考にとらわれる僕に共感はしてくれないだろうけど、いつか弟子達も同じ事を感じる時がくるはずだ。

いや、むしろ仲間達が僕と同じような気持ちに苛まれないように手助けしてあげるべきなんだろう。
僕よりも大きな夢を僕の周りにいる人たちがかなえられるように、もっと何かをしてあげられるはずだ。